松柄下絵

大幕 松柄下絵

龍の絵下絵

龍の絵下絵

鶴絵柄 下絵

祭禮絵のぼり鶴下絵

我々の染色技法では、染物が出来上がるまでには様々な作業工程がございます。
最初の段階で大切なのが下絵を描くことになります。
勿論、色んな技法を使いながら作業をしますので、下絵が不要なものもありますが、
染め上げたい生地に染めたい文字・絵・紋などを書き込んでいかなくては、次の工程に進めません。

我々が染める物には、長さ10mを超える大きな物もあり、生地を取り扱うのも容易ではありません。

よく聞かれる事で、「こんな大きな物に絵や文字はどうしているの?」 
 
「手で書き込んでいるよ。」というと驚かれます。
 
そう、下絵はフリーハンドでひとつひとつ書き込んでいきます。大きな物になると数日かかる場合もあるのです。
生地幅により絵・文字などが生地幅をまたいでいる場合は、下絵を書き込むにも注意が必要なのです。
染め上がった生地を繋ぎ合わさないといけないので、出来る限りズレが発生しないように下絵の段階で正確に書き込みます。
ピンク色に見えているのが下絵です。複雑な絵柄の場合などは染めたい色指定などをあらかじめ書き込んでおいたりします。
生地のつなぎ目で柄がズレていないか注意を払いながら進めます。